職場にいる偉そうな上司や後輩の態度を見て、「あの人はなぜあんなに偉そうなのだろう…」「偉そうな人の末路はどうなるのか」と疑問を抱く人は少なくありません。
偉そうな態度は、本人の評価を下げるだけでなく、周囲の人のモチベーションや職場の生産性にも悪影響を及ぼす可能性があります。
この記事では、職場にいる偉そうな人の末路について、特徴や心理を整理しながら詳しく解説します。さらに、自分を守るための具体的な対処法を紹介します。
彼らの心理や末路を客観的に理解し、円滑な人間関係を築きながら、ご自身の心身を守るための一歩を踏み出しましょう。
- 偉そうな人に共通する特徴がわかる
- 偉そうな人の態度に隠された心理が理解できる
- 偉そうな人が迎える末路を学べる
- 職場で自分を守るための対処法が身につく
偉そうな人に共通する特徴
- 高圧的で常に命令口調
- 他者を見下す言動が多い
- 自慢話や過去の栄光を頻繁に語る
- 間違いを認めず他人のせいにする
高圧的で常に命令口調

偉そうな人の特徴として、まず挙げられるのが高圧的な話し方です。いわゆる態度がでかい人は、相手の意見や状況を考慮せず、自分の考えを一方的に押し付けがちです。
立場に関わらず、他人に対して「これをやっておけ」「こうするべきだ」と指示や命令のような話し方をすることが多く、自分の思い通りにならないと露骨に不機嫌な態度を示すこともあります。
この行動は、単なる厳しさや指導とは一線を画します。厚生労働省の「あかるい職場応援団」では、職場のパワーハラスメントを構成する要素の一つとして「優越的な関係を背景とした言動」を挙げています。(出典:職場のパワーハラスメントの定義|あかるい職場応援団|厚生労働省, 最終閲覧日2025-11-17)
業務上必要かつ相当な範囲を超えた指示や命令は、単なる指導ではなく、高圧的な態度として周囲の人のストレス源となります。
偉そうな人は、この業務上必要かつ相当な範囲を意図的に、あるいは無自覚に超えてしまう傾向があります。
高圧的な人の育ちや心理的背景について、より詳しく知りたい方は「高圧的な人の育ちと末路|自分を守るための4つの対処法を詳しく解説」の記事もあわせてご覧ください。

他者を見下す言動が多い

他者を見下す言動も、偉そうな態度をとる人によく見られる特徴です。相手の能力や経験、立場などを軽視し、馬鹿にするような態度をとることがあります。
例えば、会議の場で特定の人の意見だけを意図的に無視したり、小さなミスを大声で指摘したり、皮肉や否定的な言葉を使って相手の自信を奪おうとしたりします。
前述した厚生労働省のポータルサイトでは、職場のパワーハラスメントの要素の一つである「業務上必要かつ相当な範囲を超えた言動」の例として、人格を否定するような言動が挙げられています。
「だからお前はダメなんだ」「そんなことも知らないのか」といった言葉や、他人の成果を認めずに自分の手柄のように話す態度は、まさに他者を見下す言動の典型といえます。
彼らは、他人を貶めることで、相対的に自分の優位性を確認しようとします。
人を見下す人にありがちな傾向や、職場での対処法について詳しく知りたい方は、「人を見下す人にありがちな傾向とは?職場で使える具体的な対処法」の記事もあわせてご覧ください。

自慢話や過去の栄光を頻繁に語る

会話の流れに関係なく、自分の自慢話や過去の栄光を語り始めるのも特徴です。「自分が若い頃はもっとすごかった」「あの有名な会社の部長を知っている」といった話を、何度も繰り返すことはありませんか。
彼らは「自分はすごい」ということを周囲に認めさせたいという意図が強いため、自分の能力や経験、人脈、過去の功績などを過剰にアピールします。現在の状況や他人の関心事よりも、自分が輝いていた過去の瞬間に固執し、それを拠り所にしている側面があります。
周囲の人が求めていない情報を一方的に話し続けるため、会話のキャッチボールが成立しにくく、聞き手を疲れさせてしまうこともあります。
間違いを認めず他人のせいにする

自分が不利な状況になったり、プロジェクトが失敗したり、ミスをしたりしても素直に謝罪しない点も大きな特徴です。プライドが高く、自分の非を認めることが「自分の価値を下げること」であるかのように捉えています。
そのため、問題が発生すると、他者や環境のせいにして自分を正当化しようとします。「部下の確認が足りなかったからだ」「指示の仕方が悪かったわけではなく、受け取り方が悪い」といった理屈で責任転嫁を図ります。
自分の間違いを認めない姿勢は、周囲の人からの信頼を著しく損ねる原因となりますが、本人にその自覚は薄いことが多いです。
人のせいにする人の育ちや心理について詳しく知りたい方は、「人のせいにする人の育ちと末路|隠された4つの心理と賢い対処法」の記事もあわせてご覧ください。

偉そうな人の態度に隠された心理
- 強い劣等感の裏返し
- 過度な承認欲求
- 自己中心的な思考と共感力の低さ
強い劣等感の裏返し

なぜ彼らは偉そうな態度をとるのでしょうか。その根深い心理の一つが、強い劣等感の裏返しであると考えられます。
実際には自分に自信がなく、劣等感が強いため、それを隠すためにあえて自分を大きく見せようとします。高圧的な態度は、自分の弱さや不安を悟られないようにするための鎧のようなものです。
世界保健機関(WHO)は、職場のメンタルヘルスに影響するリスクの一因として、「いじめ」や「権威主義的な監督」を挙げています。(出典:Mental health at work|WHO, 2024-09)
こうした行動は、健全な自信から生まれるものではなく、むしろ自分の立場が脅かされることへの恐怖から来ている可能性があります。
例えば、周囲の人に対する命令口調は「自分が下に見られたくない」という不安の表れであり、他者への否定や皮肉は「自分の方が劣っているかもしれない」という恐怖を打ち消すための行動であるケースが少なくありません。
彼らの攻撃的な言動は、自尊心を守るための防衛反応であるといえます。
過度な承認欲求

自慢話や過去の栄光を頻繁に語るという行動の背景には、過度な承認欲求があります。「他者から認められたい」「優れていると思われたい」という欲求が人一倍強いのです。
人間誰しも承認欲求は持っていますが、偉そうな人の場合はそのバランスが崩れている可能性があります。自分自身で自分を認められないため、他者からの評価や賞賛によってしか自分の価値を実感できません。そのため、自慢話をしたり、他人を一方的に評価したりすることで、自分が優位な立場であることを周囲に示し、安心感を得ようとします。
彼らの言動は、内面的な不安を解消するための行動であるともいえます。
自己中心的な思考と共感力の低さ

「自分は常に正しい」「自分の価値観が基準だ」と強く思っている場合もあります。このタイプの人は、他人の立場や感情を想像する共感力が低い傾向にあります。
そのため、自分の言動が他人にどう受け取られ、どれだけ不快感を与えているかを想像できません。彼らにとっての常識や当たり前が絶対であり、それから外れる他者の意見を受け入れることが困難です。悪気なく他人を傷つける言動をとることもあり、周囲の人が「なぜそんなことを言うのか」と理解に苦しむ場面も少なくありません。
こうした自己中心的な思考と共感力の低さは、結果として周囲から「態度がでかい」と見られやすくなる要因にもなります。
共感力が低い人の特徴や、共感力を高める具体的な方法について詳しく知りたい方は、「共感力がない人の特徴とは?共感力を高める方法と心構えを詳しく解説」の記事もあわせてご覧ください。

偉そうな人に訪れる末路とは
- 周囲の人が離れていく
- 信頼を失い重要な役割を任されない
- 過去に固執し成長の機会を失う
周囲の人が離れていく

偉そうな人の末路として、最も象徴的なのが孤立です。高圧的な態度や他者を見下す言動は、当然ながら周囲の人から嫌われる原因となり、不快感やストレスを与え続けます。
短期的には恐怖で人を従わせることができても、長期的な人間関係は築けません。結果として、友人や同僚、後輩、部下から距離を置かれ、精神的・物理的に孤立していく可能性が高いといえます。
厚生労働省の「令和6年 労働安全衛生調査」では、「現在の仕事や職業生活で強い不安・悩み・ストレスを感じる事柄」として、「対人関係(セクハラ・パワハラを含む)」を挙げた人が26.1%を占めています。(出典:令和6年 労働安全衛生調査(実態調査) 結果の概要|厚生労働省, 2025-08)
ストレス源となる人物から周囲の人が離れていくのは自然な流れであり、最終的には自分が本当に困難な状況や窮地に陥った際、自業自得だと見なされ、誰も手を差し伸べてくれなくなるという末路を迎える可能性があります。
信頼を失い重要な役割を任されない

間違いを認めず他人のせいにする姿勢は、信用できない人という印象を持たれやすくなります。
一時的に地位を得たとしても、同僚や部下からの長期的な信頼は得られません。「あの人に相談しても否定されるだけだ」「あの人に任せると責任を押し付けられる」と見なされ、本当に重要な情報や率直な意見が集まらなくなります。
国際労働機関(ILO)が運営するポータルサイト「ILOSTAT」によると、職場のハラスメントは被害者のメンタルヘルスだけでなく「モチベーション低下」や「欠勤・離職」にもつながると指摘されています。(出典:Tackling work-related violence and harassment|ILOSTAT, 2024-11)
組織に損失を与える人物が、長期的に信頼され、本当に重要な役割を任され続けることは考えにくいといえます。
過去に固執し成長の機会を失う

偉そうな人は、常に自分は正しいと思い込んでいるため、他人の意見や忠告、新しい情報に耳を貸しません。そのため、学習や自己反省の機会を自ら手放してしまっています。
時代や環境が変化しているにもかかわらず、自分のやり方や過去の成功体験に固執します。その結果、スキルや考え方が古いままアップデートされず、時代遅れな人になっていきます。
周囲の人が新しい知識や技術を身につけて成長していく中で、本人だけが取り残され、結果として能力面でも通用しなくなるという末路を迎える可能性が高いのです。
職場にいる偉そうな人への対処法
- 物理的かつ心理的な距離を取る
- 肯定も否定もせず冷静に聞き流す
- 事実に基づいて淡々と話す
- 理不尽な要求には毅然と対応する
物理的かつ心理的な距離を取る

職場にいる偉そうな人への最もシンプルな対処法は、相手と関わらないことです。可能であれば、席を移動するなどして物理的に距離を置きましょう。
同じ職場で物理的に距離を置くことが難しい場合は、心理的な距離を置くことが重要です。前述した厚生労働省やWHOの資料が示すように、高圧的な態度はメンタルヘルスのリスク要因です。
自分を守るために距離を置くことは、決して逃げではありません。「この人はこういう人なのだ」と心の中で割り切り、相手の言葉を真正面から受け止めず、「また言っているな」と受け流すようにします。
- 相手を変えようとせず、「そういう人なのだ」と割り切る。
- 相手の言葉を、自分の人格や能力の評価と結びつけない。
- 「劣等感が強いんだな」「かわいそうな人だ」と心の中で客観的に分析する。
肯定も否定もせず冷静に聞き流す

偉そうな人は、自分の優位性を示したいため、相手の反応を求めています。彼らの自慢話や高圧的な言動に対し、感情的に反応することは逆効果です。
反論すれば火に油を注ぎ、「自分に逆らった」と敵意を向けられる恐れがあります。逆に、安易に同意すれば「こいつは自分より下だ」と認識され、さらに増長させます。
重要なのは、相手の土俵に乗らないことです。「そうですね」「承知しました」といった必要最低限の相槌で冷静に受け流し、会話を早めに切り上げるように努めましょう。
事実に基づいて淡々と話す

仕事上、どうしても関わらなければならない場面では、事実に基づいて話すことを徹底します。相手が感情的になったり、主観的な自慢話を始めたりしても、こちらは感情的になってはいけません。
必要な業務連絡や客観的な事実(データ、ルール、期限など)だけを淡々と伝えます。相手の土俵である感情論や主観には付き合わず、論点をずらさせないことが大切です。
以下の表のように、「感情・主観」の言葉を「事実・客観」の言葉に置き換えることを意識してみてください。
| 感情・主観の言葉 | 事実・客観の言葉 |
|---|---|
| 「それはひどいと思います」 | 「就業規則で交通費の上限は2万円と決まっています」 |
| 「なんでいつもそうなんですか」 | 「ご提示の期限は本日17時です」 |
| 「普通はこうするべきです」 | 「直近3ヶ月の売上データはこちらです」 |
理不尽な要求には毅然と対応する

相手が明らかに間違っていることや、理不尽な要求をしてきた場合は、おどおどせずに冷静にはっきり伝えることが重要です。「その件については、規則上できません」「私の考えは違います」と、感情的にならずに事実を伝えます。
威圧的な態度に怯んで言いなりになってしまうと、相手は「この人には何を言ってもいい」と学習し、要求がエスカレートする可能性があります。こうした状況は、前述のWHOが職場のメンタルヘルスのリスク要因として挙げる「権威主義的な監督」や「いじめ」にもつながりかねません。
自分を守るためにも、できないことはできないとはっきり伝え、対等な立場で話す姿勢を示すことが大切です。それが、長期的にご自身の心身を守ることにつながります。
偉そうな人の末路と対処法まとめ
この記事では、偉そうな人に共通する特徴とその態度の裏にある心理、そして彼らが迎える可能性のある末路や、職場での具体的な対処法について解説しました。
偉そうな人の言動にストレスや不信感を抱くのは、理不尽さや一方的なコミュニケーションから生じるごく自然な反応です。一方で、その高圧的な態度の背景には、強い劣等感や過度な承認欲求など、未熟な自己肯定感が隠れている場合もあります。
大切なのは、感情的に相手を変えようとするのではなく、距離の取り方や関わり方を工夫しながら、自分の心身を守ることです。物理的・心理的な距離を保ちつつ、事実に基づいて淡々と対応することで、無用な消耗を減らし、彼らの姿を反面教師として自分自身の成長に生かしていくことができます。
最後に、ここまでのポイントを振り返りましょう。
- 偉そうな人の特徴は、高圧的な命令口調に表れる
- 他者を見下す言動で、自分の優位性を示そうとする
- 自慢話や過去の栄光を語りたがるのは、承認欲求の表れである
- 間違いを認めず、責任転嫁する姿勢は、信頼を失う原因である
- 偉そうな態度の深層心理には、強い劣等感が隠れている
- 過度な承認欲求が、偉そうな態度や自慢話の背景にある
- 自己中心的な思考と共感力の低さも、態度がでかいと見られやすくなる一因といえる
- 偉そうな人の末路の一つは、周囲から人が離れ、孤立することである
- 信頼を失い、重要な仕事や役割を任されなくなる
- 過去に固執し、他者の意見を聞かないため、成長が滞りやすい
- 対処法として、物理的・心理的な距離を置くことが有効である
- 肯定も否定もせず、冷静に聞き流すことが重要である
- 感情論に付き合わず、事実に基づいて淡々と話すことが大切である
- 理不尽な要求には、自分を守るために毅然と対応する
よくある質問
偉そうな人に言い返すのは逆効果ですか?
感情的に反論すると相手を意固地にさせ逆効果になることが多いです。冷静に事実のみを伝え、相手の土俵に乗らないことが賢明です。
偉くないのに偉そうな人にはどう対処すればよいですか?
相手の言動を真に受けず、心理的に距離を置くことが重要です。実力がないことをあえて指摘せず、冷静に受け流すスキルを身につけましょう。
偉そうな人は自分が嫌われていることに気づかないのですか?
気づいていないケースが多いです。自己中心的な思考や共感力の低さから、他人が自分の言動をどう感じているかを想像できないためです。
偉そうな人がかわいそうに見える時があります。
偉そうな態度の背景には、劣等感や強い承認欲求が隠れている場合があります。その弱さが透けて見えることで、かわいそうと感じることもありますが、冷静に対処することが大切です。


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